利用者との意思疎通ができるか?
誤解による事故・トラブルが起きないか?
「介護は言葉が命。敬語や方言もあるので、細かなニュアンスを伝えられるか心配。」などのお悩みも下記ポイントで軽減!
特定技能外国人受け入れ時に「言葉の不安」を払拭するポイント
ポイント①受け入れ前に日本語レベルを把握
特定技能の在留資格を取得するには、一定の日本語能力試験(JLPT N4相当など)合格が必須です。
面接やオンライン面談時に、実際の会話力(聞く・話す・読む・書く)を確認しておくと安心です。
日本語レベルを事前に明示してくれる送り出し機関や登録支援機関を選ぶのも重要です。
ポイント②専門用語をやさしい日本語で伝達
専門用語・敬語・あいまい表現は避け、簡潔で具体的な日本語を使うことがポイント。
✕「なるべく早めに対応しておいて」
◎「今日の15時までに終わらせてください」
指示・説明は短く区切り、ひとつずつ伝えるのも効果的です。
ポイント③翻訳ツール・指さし・図解で円滑コミュニケーション
Google翻訳、VoiceTra(総務省開発)、ポケトークなどの多言語翻訳アプリの活用、「指さし会話帳」「業務用ピクトグラム」「写真付きマニュアル」なども効果的です。言葉が難しい場面では視覚・行動で補足することが重要です。

ポイント④現場日本語の事前学習(送り出し機関との連携)
施設独自の専門用語や注意点を、あらかじめ送り出し機関・登録支援機関に共有し、事前学習に組み込んでもらい、入国前に「日本語+現場用語」の研修を受けていれば、入職後のミスマッチが少なくなります。
ポイント⑤外国人材とのコミュニケーション研修
現場のストレスを減らすやさしい日本語・非言語的配慮・文化的背景の理解をセットで学ぶのがおすすめです。
ポイント⑥日常的な日本語学習を支えるサポート体制
勤務後に簡単な日本語学習時間を設ける/eラーニングを活用するなど「自信を持って話せる環境」をつくることで、定着率もアップします。
ポイント⑦「困ったら相談できる」体制づくり
支援担当者を複数置く、母国語で相談できる窓口(登録支援機関など)を用意する、定期的なヒアリング(入社1か月・3か月・6か月)などもトラブルの予防に有効です。
言葉の不安を乗り越えれば、外国人材は戦力に!
日本語に不安があっても、適切な伝え方・支援体制・慣れによって、
短期間で大きく成長するケースが多数あります。
- 最初は「単語+ジェスチャー」でも十分伝わることも多い
- 「伝えよう・理解しよう」という姿勢と信頼関係が、一番のコミュニケーション力です
〇日本語能力試験の目安
日本語能力試験には、最も簡単な「N5」から最も難しい「N1」まで、5段階のレベル設定があります。採用時に、日本語レベルの目安を確認することができます。それぞれのレベルの目安は、以下のとおりです。
| 難易度 | レベル | 目安 |
|---|---|---|
| ↑高 | N1 | ・幅広い話題について書かれた複雑な文章や抽象的な文章などを読み、構成や内容を理解できる。 ・幅広い場面で自然なスピードの会話を聞き、話の流れや内容、登場人物の関係性を詳細に理解できる。 |
| N2 | ・幅広い話題について書かれた論旨が明快な文章などを読み、話の流れや内容を理解できる。 ・幅広い場面で自然に近いスピードの会話を聞き、話の流れや内容、登場人物の関係性を理解できる。 | |
| N3 | ・日常的な話題について書かれた文章を読んで理解できる。 ・難易度がやや高い文章でも、言い換え表現を与えられれば、要旨を把握できる。 ・日常的な場面で自然にやや近いスピードでの会話を聞き、内容をおおむね理解できる。 | |
| N4 | ・基本的な語彙や漢字を用いた文章を読んで理解できる。 ・ややゆっくりと話される会話なら、内容をおおむね理解できる。 | |
| ↓低 | N5 | ・ひらがなやカタカナ、初歩的な漢字を用いた文章を読んで理解できる。 ・短く、ゆっくりとしたスピードの会話であれば、必要な情報を聞き取れる。 |

