3.すぐに辞めてしまわないか?

長く働いてくれるか?他業種に移らないか?

不安の声

  • 3ヶ月以内に辞めてしまう人がいた
  • ビザの更新前に急に辞める
  • 日本語の壁で孤立している様子がある
  • 家族の都合や仕送りができないという理由で帰国したいと言われた

背景・原因

  • 仕事内容のイメージが違った/人間関係のミスマッチ
  • 将来の見通しが立たず、帰国や他施設等への転職を希望
  • 職場でのコミュニケーションが取れず、ストレスが蓄積
  • 経済的プレッシャーと不安定な生活環境

「提供する介護サービスの質が落ちるのでは?」という不安もありますが、多くは東南アジア出身の学生で、家族を支える責任感が強く、高い意欲で働いています。日本人と同じく最初は慣れないこともありますが、言葉や文化の壁を乗り越えれば、誠実で頼れる存在になります。

ある施設では、入職前に「実際の仕事」「職場での1日」「利用者との関わり」などを動画や写真、体験談で伝えたことで、仕事内容のイメージが違ったことによる離職がゼロに。

徳島での生活をリアルに伝える外国人材の体験談を共有する

3ヶ月・6ヶ月ごとのフォロー面談を導入した施設では、1年以内離職率が30%から5%に減少

担当者による定期ヒアリング(職場・生活・将来の不安)、必要に応じて登録支援機関や通訳も同席で、小さなストレスや不満を早期発見・解消する仕組み

業務指示を「やさしい日本語」に変更し、外国人向けイラストマニュアルを導入したところ、業務への理解度が向上し、新人の定着率が90%以上に。

難しい日本語や曖昧な言い回しを避けるイラスト+母国語併記のマニュアルを整備し、ベテラン職員とペアでのOJT期間をしっかり確保

「特定技能→ 介護福祉士→ 長期在留」までのキャリアパスを明示し、資格取得サポート制度を導入した施設では、3年後の定着率が大きく改善。

介護福祉士取得支援(研修/日本語学習支援)で将来の在留資格への道筋を見せる

寮でのトラブルや生活上の不安(役所手続き、送金、医療など)を登録支援機関と連携して解決。結果として、「帰国したい」と言う人がほぼいなくなった。

寮や住居の環境整備、生活相談窓口の設置、通訳や登録支援機関と協力した生活支援メンタルサポート(孤独感・文化的ストレスへの対応)

  • 働く前の情報提供
  • 人間関係・孤立を防ぐ日常的なフォローと対話
  • やさしい日本語+多言語マニュアル
  • 将来像の明示+資格取得支援+生活面サポート+登録支援機関等との連携